トゥールーズ校で、幼稚園の保護者向けの懇談会を行いました。
その中で、現在トゥールーズ校の幼稚園の先生をしてくださっている真理子先生が、海外における日本語子育てに関するお話をしてくださいました。

 

トゥールーズの日本語補習校に通っている生徒の多くは、日仏のご両親の元に生まれ、現在フランスで生活しています。

フランスの現地の幼稚園に通い、且つ家庭内でも両親のどちらかとフランス語で会話をしているという状況のご家庭が多く、どうしても日本語を使う機会が少なくなってしまうという現状があります。

そうすると、自ずと子どもの得意な言語はフランス語。理解はできるけど、そこまで上手に話せないのが日本語。となってしまいます。

それは子どもにとって当然のことです。

でも、親にとっての母語である日本語を子どもにも是非話せるようになってほしいという思いと、完璧なバイリンガルの難しさで悩んでいる親御さんもたくさんいらっしゃると思います。

 

今回は、日本でもインターナショナルスクールでの幼稚園教員としての経歴があり、現在トゥールーズ校の先生をしてくださっている真理子先生が、

1、子どもの言語発達の基礎

2、バイリンガル教育の基礎

3、私たち大人ができること

4、年少者の日本語教育環境のポイント

についてお話してくれました。

 

そもそも、子どもは、いつからどんな風に言葉を学び、どういう過程を辿るのか、

バイリンガル教育の方法とは? そもそもバイリンガルって何だろう? バイリンガル育児で大切なこと・家庭の役割とは?

具体的に家庭内で日本語を伸ばしてあげるためにできることってどんなことがあるだろう。

補習校の意義とは・・・? 幼稚園生に効果的な日本語教育のポイントとは?

 

みんながモヤモヤと心に抱えていたこと、でも実際にどうしたらいいのかわかっていなかったことも、具体的な声がけの方法など一つ一つ丁寧に説明してくださり、たくさん学ぶことができました。

子どもたちが、日本語に対する苦手意識を持たずに、少しずつでも楽しく自然習得してくれればと思います。

 

そして、お話の後は、みんなで持ち寄った美味しいおやつを食べながらおしゃべりしました!
通常の授業では年少・年中・年長と三学年時間帯が異なり、なかなかお話する機会のない保護者とも交流することができ、楽しい時間を過ごすことができました。