3月最後の授業では卒園セレモニーを行い、ご家族のみなさんと一緒に子どもたちの門出を祝しました。
トゥールーズ日本語補習校は日本の年度に沿って授業を行っているため、毎年3月は学年度末発表会の開催だけでなく、年長さんを送り出す卒園の季節にもあたります。
昨年2025年度、市内校の幼稚園クラスからは合計11名の年長さんが旅立つことに。
日本ならではの卒園・入学・進級行事
卒園といっても、年長児の多くは同日本語補習校の小学校クラスへ進級する場合が多く、進級後も同じ校舎内で日本語を学び続けます。
しかし、春の「卒園・入学・進級」という区切りに伴う、日本ならではのあの特別な思いや感覚を、フランスで育つ子どもたちにも経験してもらいたい。
何より、数年間成長を見守らせてもらった子どもたちだからこそ、しっかり送り出してあげたい。
そんな私(講師)の思いもあり、幼稚園クラスを巣立つ子どもたちには、いつも一人ひとりへメッセージを綴った修了証書を手渡しています。

トゥールーズ日本語補習校では年度途中でも新規生徒を受け入れているため、幼稚園クラスでの在籍期間もそれぞれ異なりますが、最も長い子どもは年々少さんから年長さんまでの3年半以上もの間ともに時間を過ごしてきました。
赤ちゃんのような面影が残っていた頃から年長さんのたくましい顔つきになるまでの写真を振り返りながら、修了証書に思い出の一枚一枚を貼り付けメッセージを綴っていくと、それだけで込み上げてくるものがあるものです。
海外で日本語学習に取り組むからこそ得られる絆
卒園当日は、いつものように学習を進めたのち、保護者のみなさんを教室へ招き入れささやかなセレモニーを開始。
授業で制作した卒園帽をかぶる卒園児たち一人ひとりへメッセージを読み上げ、修了証書を授与していきました。

入園当初はパパやママと離れるのが不安だった子、落ち着かず教室から脱走してしまった子、発表会の大舞台で涙してしまった子。
修了証書を受け取る凛とした表情を見ていると、そんな日々がまるで嘘のように思えるほど子どもたちの成長を感じます。
ここに辿り着くまで伴奏してくださった保護者の方々にも感謝の思いです。

海外での日本語教育の継続は決して簡単なものではありませんが、その過程を支え合うご家族みなさんや子ども同士の関係もまた、海外日本語補習校の魅力のひとつだなぁと改めて感じた一日となりました。


小学校での国語学習の基礎となる幼稚園クラスでの学び
幼稚園を終え小学校へ上がると、国語教科書を使った本格的な日本語学習が始まります。
その移行がなるべくスムーズなものになるよう、幼稚園クラスでは日本語力の基礎作りを意識して授業を行っていますが、何より大切にしているのは、子どもたちが日本語や日本文化にまつわる学びの時間を「楽しい!」と感じられるものにしていくということ。
幼児期の記憶(幼稚園クラスで過ごした学びの記憶)は、子どもたちにとって具体的に残るものではないかもしれません。
しかし幼児期の経験やそれを通して得た思いや感情は、確実に子どもたちの人格の根っことなり、その後の学習の養分となります。
週に1時間の補習校幼稚園クラスでの時間が、少しでも滋養のあるものであるように。そんな思いで毎週土曜日を過ごしています。(卒園生のみんな、大切な幼児期を見守らせてくれてありがとう、小学校生活もがんばってね!)
🌸体験入学、随時受け付けています🌸
トゥールーズで日本語子育てに向き合っているみなさん、少しでも気になる方は、ぜひ一度市内校幼稚園クラスへ遊びにきてくださいね。
皆さんとの新たな出会いを楽しみにしています!!