2学期に入り、新たに3歳さんが数名仲間入りした市内校幼稚園クラス。今回は、夏休み以降の幼稚園クラスの学びの一部をご紹介します。

(市内校幼稚園クラスの授業の流れはこちらを、テーマ学習についてはこちらをご覧くださいね。)

 

9月から11月の学び

⚫︎身体についての学び

2学期は、「消化」や「食事」など身体をテーマとした学びを取り入れました。

「消化」について学んだ9月の授業では、かこさとしさんの絵本『たべもののたび』を取り上げ、

「みんなの身体は何でできているのだろう?」「食べたものはどこへいくのだろう?」「おしっこやうんちは一体なにでできているのだろう?」

といった内容を学びました。この日は学習のまとめとして、絵本の1ページをワークシートとして「食べ物が身体をどのように旅していくのか」を振り返ったり、おりがみでうんちを折りうんちスティックにしたり!大いに盛り上がった授業となりました。

 10月のある週には、9月に学んだことを基盤に「バランスのいい食事」について考えました。

この日は同じくかこさとしさんの身体シリーズから『はははのはなし』を取り上げ、栄養のあるものをバランスよくしっかり噛んで食べることの大切さや、どうして虫歯になるのかなどを学びました。

学習のまとめは「バランスのいいお弁当作り」。新聞紙を丸めて形づくり、その上におりがみをかぶせ、野菜やお肉、おにぎりなどを作ります。それを各自箱につめ、思い思いのお弁当が出来上がりました。


 

 

 

⚫︎秋を感じる学び

日本と同じように美しい四季のあるフランス。春夏秋冬の移ろいを感じ楽しむことは、こどもたちの発達にも良い影響を与えてくれます。

特に秋は、落ち葉や木の実、季節の味覚などが充実した情緒豊かな季節。市内校幼稚園クラスでは、毎年秋をたっぷり感じられるような学びやアクティビティを行うことを大切にしています。

    

今年は、秋のイベントであるお月見やハロウィン、運動会をテーマに扱うほか、落ち葉やどんぐりなどの秋の植物についてたくさん絵本や図鑑を読んだり、落ち葉を使ってこすり絵(フロッタージュ)を楽しみました。

さらに11月には、じゃがいもの芋ばんを使い、紅葉が彩る秋の木を表現!

前段階の学習として、四季それぞれの木の写真を見ながら「どの季節にどんな木が見られるだろう?」と仕分け、植物を通じて季節の移ろいを感じることを知りました。

出来上がった作品はどれも表情が豊か。

幹の部分は梱包用紙を手でちぎり、太さや高さ、枝の有無など思い思いに表現します。じゃがいもに葉の形を堀って作った芋ばんは、赤、オレンジ、黄色の絵の具をつけて押していきました。思いもよらない色合いと風合いが生まれ、個性が光る秋らしい作品となりました。

 

    

 

⚫︎日本語学習

市内校幼稚園クラスでは、学年や発達段階に従い3クラスに分けて授業を行っています。

各クラスとも、ルーティン学習、童謡や手遊び歌、また身体を動かすことを取り入れながら、多角的に日本語学習を行うようにしています。

中でも文字学習は、発達段階に応じ適切な学習内容を設定することが大切です。二学期は下記のような点を目標に、各クラス学習を進めていきました。

 

  • 年々少・年少さん
    えんぴつの持ち方を知る、運筆力の向上、1学期に学習したひらがなの認識の定着を図る、音韻の感覚など

  • 年中さん
    ひらがなを読む力の定着、ひらがなを読解し考えること、名詞や形容詞、動詞などより多くの語彙の獲得、擬音や拗音

  • 年長さん
    豊かな語彙の獲得、即音、擬音、拗音の定着など

 

 

「子どもの日本語学習をどうしたらいいかわからない」「日本語学習を促す環境がほしい」という方、
または「ちょっと授業を見てみたい」という方も、ぜひお気軽に遊びにきてくださいね。