前回はラベージュ校幼稚園クラスの授業内容についてご紹介しましたが、今日はラベージュ校のリセクラスの授業内容について、さおり先生にお話を伺いました。

 
■リセまで通い続けているだけあって日本語能力がハイレベル

リセクラスですが、なかなかリセクラスまで補習校通ってくれる子はいません。なので生徒数は少ないんですが、さすがにレベルはとても高いです。毎週始まりは「本日の言葉」から。四字熟語、ことわざ、慣用句、故事成語などから毎週私が選んだ言葉を一つ学習します。私の勝手な目標としては、日本語の言葉で「座右の銘」を考えてもらうことです。 

■日本の時事問題から流行り言葉まで幅広く、楽しくディスカッション

そして新聞のコラムやニュースのトピックを挙げてディスカッションをしたりします。リセクラスだともう大人顔負けの意見がでます。こちらも思わず感心します。時事問題もそうですが、日本の高校生くらいに話題の流行の物や、日本で使われている流行り言葉もたまにトピックにあげたりして、楽しみながら話し合っています。「まじ卍」とかお子さんが使い始めたら私のせいです。ゴメンナサイ(笑) 

■漢字、作文、読解など、日本語能力アップも欠かしません

その他にも、漢字検定の問題集を使って漢字の勉強や、ちょっとした作文を書かせたり、中学生レベルの読解や、問題集などを使ったりして真面目なお勉強もしています。「まじ卍」ばっかりやってるばかりではありません。

■日本語学習を長く頑張って来た子供達だからこその深く幅広い理解力

ここまで頑張ってきた子供たちだから、真面目な勉強ばっかりではなく、日本のユーモアから難しい時事ニュースまでも扱うことができます。私も毎回の授業を考えるのが結構楽しみです。ここまで日本語で書けたり話したりできるのは、保護者の方にここまで補習校に通わせていただいたことと、子供たちが楽しく日本語を学んできた成果だと思います。トゥールーズは日仏家庭がほとんどなので、保護者の協力なければ補習校、日本語学習を続けるのはなかなか難しいと思います。

子供たちに負けないように、私も楽しく教えていけたらなと思っています。

 

日本国外で高校生になっても日本語の勉強を続けていく、というのは、日本語が好き、日本語が楽しいと思えなければなかなかできないことかもしれません。日本語をより楽しく学ぶためには、家庭で親と会話をするだけでなく、一緒に学べるクラスメートや、興味を引き出すような授業をしてくれる先生の存在が大変重要だと言えるでしょう。

これからも楽しく、日本語頑張ってくださいね!